独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター臨床研究センター 感覚器センター

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政策医療企画研究部門

臨床疫学研究室

室長 尾藤 誠司
尾藤誠司 写真

研究室紹介

「臨床疫学」という研究領域は、特別なこと、もしくは医学の先端的なことを扱う領域ではありません。ただ、臨床のなかで得られる患者さん一人ひとりのデータを集積することで、特定の診断や治療、ケアなどの医療サービスが、実際にどれほど有効なのか、有害な問題がないのか、本当の意味で患者さんの健康利益に役に立っているか、ということを検証していく学問です。そのようなタイプの研究、すなわち、臨床疫学という研究手法を用いて行う研究を、一般に「臨床研究」と呼びます。

当臨床研究センターの臨床疫学研究室では、標準的な医療の推進と医療の質向上に直接資する根拠(エビデンス)を提示する臨床研究とともに、昨今大きな問題となっている医療の社会的な側面をテーマにした調査研究を行っています。また、当臨床研究センターや他施設で行う臨床研究に関しての研究計画企画、データ管理等の支援を行っています。

研究の活動

<標準的な診療の質の向上に寄与するための臨床研究>
人工栄養療法の長期予後に関する多施設共同コホート研究(JAPOAN研究)

(国立病院機構運営費交付金研究費「EBM推進のための大規模臨床研究事業」 主任研究者)
中心静脈栄養や経腸栄養療法などを受けた患者の予後や感染症併発、栄養状態等を観察する多施設前向き研究です。 平成18年9月に約600例の患者登録を終了し、現在予後の追跡を行っています。

糖尿病外来テンプレートの診療プロセス向上に対する効果に関する研究

(国立病院機構運営費交付金研究費「政策医療ネットワークII:(内分泌・代謝)研究事業」 主任研究者)
糖尿病を専門としない医師に対し、診療録内に糖尿病患者への標準診療を時間軸に沿って提示した「外来糖尿病テンプレート」が、診療の質向上に寄与するかどうか検証するための施設割付型介入研究です。現在、12施設が分担施設となり全施設で患者登録を開始しています。

在宅健康サービスの質評価に関する研究

(長寿科学委託研究事業 分担研究者)
在宅ケア、居宅サービスの質標準化と向上を目的とした「評価指標」を開発し、その妥当性を検証する研究事業です。「評価指標」の開発を終了し、12の事業所でデータ収集を行いました。

<社会との関係とのなかで、医療を考えるための研究>
終末期患者に対する診療方針意思決定に関する研究

(厚生労働科学研究費補助金 主任研究者)
わが国の「延命治療」に関連する問題に対しての調査と、適切な意思決定プロセスのための支援事業をおこなっています。平成18年度で研究調査事業を終了し、支援事業(倫理コンサルテーション事業)を展開中です。支援事業の詳細は以下のホームページをご覧ください。


臨床倫理支援・教育・対話プロジェクト

http://www.kankakuki.go.jp/lab_a-1/rinrisoudan.html


医師のプロフェッショナリズム推進に関する研究

(文部科研費 主任研究者)
患者の健康利益を司る医師の職務意識の向上と教育を目的とした事業研究です。

「かかりつけ医」の機能と役割に関する研究

(厚生労働科学研究費補助金 分担研究者)
患者にとって「かかりつけ医」存在が、より適切な医療を受けることに寄与しているかどうかについての検証を行う調査事業です。
(患者のMRIの適切利用や内服処方に関する知識についての論文出版準備中)

<臨床疫学や臨床研究に関する教育事業>

NPO健康医療評価研究機構(i-HOPE International http://www.i-hope.jp/)とともに、年に一度 「臨床研究デザイン塾」を開催し、若手臨床研究者の育成を行っています。

連絡先

〒152-8902
東京都目黒区東が丘2-5-1
TEL:(03)3411-0111 FAX:(03)3412-9811
独立行政法人国立病院機構東京医療センター
臨床研究センター(感覚器センター)
臨床疫学研究室
室長 尾藤誠司

研究室メンバー

室長
尾藤誠司
研究員
小山一憲 ( 内科医員 )
研究員
斉藤史郎 ( 泌尿器科医長 )
研究員
竹内 健 ( 呼吸器科医員 )
研究員
青木泰子 ( 内科医長 )
研究員
小山田吉孝 ( 呼吸器科医長 )
研究員
大住幸司 ( 外科医員 )
研究員
南雲正士 ( 手術診療部長・心臓血管外科 )
研究員
矢野尊啓 ( 教育研修部長・内科 )
研究員
長田浩彦 ( 泌尿器科医員 )
研究員
柴田 護 ( 神経内科医員 )
研究員
和田則仁(慶應義塾大学医学部)
研究員
松村真司(松村医院)
研究員
中村明澄(筑波大学附属病院)
研究員
下山嘉章(心臓血管外科)
研究員
門間哲雄(国立病院機構埼玉病院)
事務
杉田寛子
事務
佐久間結子
事務
山崎美里

主な研究業績

著書

  • 尾藤誠司、松村真司他・「医師アタマ」医師と患者はなぜすれ違うのか?・医学書院・2007
  • 尾藤誠司、藤沼康樹・決定版!スグに使える臨床研修指南の21原則・医学書院・2005

論文

  • Bito S,Asai A. Attitudes and behaviors of Japanese physicians concerning withholding and withdrawal of life-sustaining treatment for end-of-life patients: Results from an Internet survey, BMC, 2007in press
  • Bito S, Matsumura S, et al. Acculturation and End-of-life Decision Making:Comparison of Japanese and Japanese-American Focus Groups. Bioethics, 2007in press
  • Morita, Bito, Koyama, et al and the Hydration Guideline Task Force in Japan. Development of a national clinical guideline for artificial hydration therapy for terminally ill cancer patients. Journal of Pallative Medicine, 2007in press.
  • Matsumura S, Bito S, Fukuhara S, Kagawa-Singer M, Wenger NS.Acculturation of attitudes toward end-of-life care: a cross-cultural survey of Japanese Americans and Japanese. J Gen Intern Med.2002;17(7):531-539.

診療ガイドライン作成

  • 難知性炎症性腸管障害に関する調査研究班プロジェクト研究グループ・エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン・2006年6月
  • 苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン・厚生労働省科学研究「がん治療における緩和医療及び精神腫瘍学のあり方と普及に関する研究」班苦痛緩和のための鎮静に関するガイドライン作成委員会・2004年9月

テレビ・新聞等

  • NHK"ナビゲーション" 2006年4月(延命治療に関してのコメント)
  • NHK"週間こどもニュース"2006年5月13日(延命治療に関してのコメント)
  • AERA 2006年4月10日号(延命治療に関してのコメント)
  • 朝日新聞 2007年5月24日号(終末期医療に関してのコメント)
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